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2024年度_学部講義・演習
2023年度_学部講義・演習
患者さんを観察して情報を得た後、患者さんに一体何が起こっているのか?を集めた情報を統合していくのですが、その過程が難しい。そこで、各グループの教員が、これらの情報をどう統合していけばいいので、その思考過程の手助けをしていきました。
2022年4月27日(水)学部3年生を対象に実習前の演習として、術後合併症を想定したシミュレーション教育を行いました。
術後、患者さんのベッドサイドに行ったとき、患者さんのどこをどうやって何のために観察したらいいですか?
今まで学習してきた知識をフル稼働させて、教員から与えられた状況設定に従って目の前に起こっている患者さんの把握に努めます。5-6人を1グループとし、各グループにファシリテーターとして教員を配置して学生と一緒に考えました。
「患者さんは、”今、術後出血怒ってまーす”とは絶対に教えてくれはりませんよ~。代わりにどういう状況を私たちに示して、術後出血が起きていることを知らせてくれるの?」この問いにみんな「なるほど~」とうなずき、一生懸命患者さんのどこを見たらいいのか考えてくれていました。
JRC蘇生ガイドライン2020 医療用BLSアルゴリズムの説明を事前に講義で行い、いざ実技練習!
胸骨圧迫、AED、BVMを用いた人工呼吸、それぞれを単独でトレーニングした後これら一連の流れを練習してみました。お互いうまくできているかスキルの確認。もし上手くできていない場合は、どうしたらいいかグループでディスカッションしながらトレーニングを進めました。
繰り返し行うことでスキルの獲得につながるので、また練習しましょう。
学部3年生は6月から附属病院で実習があります。実習前に心肺蘇生の授業を行いました。
2004年5月27日高校3年生だった前重響さんは、1500m走の途中突然倒れ亡くなれました。
響さんが亡くなられてわずか1ケ月後、AEDが一般市民でも使用できるようになりました。
響さんが亡くなられた後、ご両親はこれ以上同じような悲しみをする人が増えないようにと、命の大切さ、AEDや心肺蘇生を学ぶ重要性を呼びかける活動をされています。 響さんのご両親に、命の大切さ、命を預かる仕事に将来就く看護学生へ期待することなどお話を頂きました。
みんなとても真剣にご両親の話を聞いていました。
響さんのご両親からのメッセージビデオはこちら
大学院講義
2018.7.17(火)は祇園祭当日。この日も38度を越える猛暑でした。今日は大学院生向けに、医の倫理委員会への研究プロトコールの提出仕方などについて講義を行いました。
すっかり写真を撮り忘れていたので、講義のタイトルのみアップします。
いざプロコール提出という時に、申請手順を調べていたのでは、あららIDやPWの申請が必要なのね、あらら申請費用はどの財源から支払うのか、あららこの書類が足りませんでした。。。。となってしまいます。事前にどのような書類が必要なのか、教員とあらかじめ相談しておくものは何なのか?など、時間をロスしないようにしてもらいたいと思って行いました。
研究プロトコールを立てる中でも、かなり悩むのがサンプルサイズの計算。ここを間違うと研究は失敗です。サンプルサイズは、費用にも影響しますし、実現可能性を吟味するにもとても大事なものです。サンプルサイズに必要は数字が揃えば、あとは計算するだけなのですが、その「必要な数字」を揃えることがひと苦労。ここを見誤らないようにしてくださいね。
論文の読む方は今回、大学院生のかたらのリクエストで講義含めてみました。事前に与えられた課題の論文を読み、批判的吟味を自分なりにしてくる。その後グループワークを行い、新たな気づきを得られたと思います。疫学の基礎知識の必要性を感じてもらえたらと思っています。
最後に、倫理委員会から受け取った審査結果への対応の仕方を説明しました。研究プロトコールをブラッシュアップさせるためにコメント下さった方への感謝の気持ちを持つことが大事であることを伝えました。そのあとは、査読者へのお返事の仕方を具体例を提示しながら説明をしました。申請をしてから研究実施の最終承認を受けるまで、おおよそ4-5ケ月かかります。逆算して余裕を持って申請をしてくださいね。
次回の大学院生向け講義は、10月:論文の書き方、11月に:プレゼンテーションの仕方を行います。
最後は「練習」これは最も大事ですね。
私も、講義や学会、研修の前は、何が起きるかわからないので、何度も練習をしてから臨んでいます。
先日、アナハイムで開催されていたAmerican Heart Association (AHA)に参加していたのですが、New England Journal of MedicineやCirculationに何本も論文を載せているとてもえらい先生が、会場のフリースペースにおられたので話していました。
何をされているのかなと思ったらA4の資料にプレゼン資料が6枚割り付けされた用紙を持って、いろいろ書き込みをされていました。私との話が終わるとまたその用紙を見ておられ・・・
約1時間後、その先生のプレゼンがありました。ロジックが一貫し、内容がとても分かりやすく、聴いている者をわくわくさせる、それはそれは素晴らしい発表でした(研究内容もですが、プレゼンの仕方が素晴らしかった)。
プレゼンに慣れておられる大御所の先生でさえこんな練習をされて臨まれているのですから、私たち素人が直前に資料を作って、練習を怠るなんてダメだと改めて思った次第です。
鉄則
1.箇条書きはやめましょう
2.何を一番伝えたいのか1つに絞りましょう
3.話す内容のストーリーをよくよく練り上げましょう
4.聴衆に語りましょう
5.スライドは4秒で理解できるようにシンプルにしましょう。
という鉄則を具体例を挙げ、どうしたら「伝わる」プレゼン資料ができるのかを学びました。
すぐにはできないかもしれませんが、知っているか、またそれを意識するか否かでずいぶん違うスライドができるはずです。
他者に見て評価してもらい、何度も何度も作り直していいスライドを作成してください。
11/24(金)は自分の行った研究を、どうやって人に「わかりやすく」伝えたらいいのか?プレゼンの講義を行いました。
研究のみならず人に何かを、端的に、わかりやすく、正確に伝えるって難しいですよね。
でも、これができないと、いくらいい研究をしていても世の中には還元されることなくお蔵入り・・・・
Introductionには一体何を書いたらいいのでしょうね。まずはそれを押さえることが大事ですよね。
たくさん先行文献を読んでいると思いますが、今回の研究に必要なことをシンプルに。。。
10/27(金)は論文の書き方講義を行いました。
できる限りシンプルに「人に伝わる」文章で自分の行った研究を論文にして公表することが大事なのはわかっているけれども、なかなか書けません。。。難しいですよね。
論文というよりも「文章の書き方」を演習を含めてみんなで勉強しました。
今回は卒業論文で切羽詰まってきている学部生も含め、修士、博士の学生が参加し、にぎやかな講義になりました。
来月11/24(金)は人に伝わる「プレゼンテーション」の講義です。
引き続き2時間目は、臨床試験登録と研究公正についてです。
「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」では、臨床試験登録が必要性が要請されている臨床試験について、研究開始前に登録をしないと当該倫理指針に反することが明示されています。
事前登録の必要性及び、代表的なUMINへ具体的な登録の説明(ID/PW申請も含め)を行いました。
臨床試験登録の意義に関連して、研究公正の話を引き続き行いました。「自分には研究不正なんて関係ない」なんてことはなく、研究公正に関する知識がないと知らないうちに、研究不正をしたり、巻き込まれたりということがあります。知識があるのとないのとでは大きな違いです。
今日は、京都大学医の倫理委員会への具体的な申請の方法(ID/PWの申請から)や、プロトコールに書くべき内容についてちょっと用語がわかりにくいものについて、具体的に例を示しながら説明しました。
膨大な時間や労力を割いて審査をして下さっているReveiwerに対して、「丁寧」かつ「誠実な」回答の必要性を説明しました。では、どういう回答を心がけるといいのでしょうか。Reviewerとしてどういう回答をしてもらうと読みやすいのか、反対にどういう回答をされると悲しいか、ここでも具体的な例を示しながら説明をしました。
研究活動
2018.8.17(金)京都大学におられるすべての生協店長さんを対象にしたあっぱくん講習会が行われ、そこに学部生4名がサポーターとして参加してきました。
冒頭に健康科学センターの石見先生から、心臓突然死に関する講義がありみんな一生懸命聞いてメモをしていました(写真は、講義を聞いている学生の後ろ姿)。
実は学生4名は来週、自分たちがインストラクターになるための「特訓」があります。それにに向け、あっぱくん講習会の運営の仕方も勉強していました。
あっぱくんの準備と後片付けのみならず、DVDの音響、映像の準備、机・椅子の配置など、講習会運営にはいろいろ考えないといけないことがあることを学んでくれたと思います。
遅くなりましたが今年ゼミに来てくれた4名です。今は、卒論の研究テーマをPICO/PECOにするために先行文献を読んで大奮闘中です。がんばれ!
保育園の先生からもたくさん質問がありました。
たった45分の講習会ですが、対象者に合わせた講習会を企画・運営する重要性を学んだので、今後この考え方を是非活かしてもらいたいと思います。
お疲れ様でした。
いざ本番。すごい緊張していたようですが事前の特訓の成果もあり、みんなとても上手にインストラクションをしてくれていました。
指定なし
2018年11月2日17:30~ワシントン大学HARBORVIEW MEDICAL CENTERにあるtrauma Surgical ICUで働いている看護師と、Seattle Pacific Universityの看護師(ERとUrgent Careが専門、Primary careのARNPの学位あり)より、アメリカの看護教育と看護師のキャリアパスについてお話を伺いました。約30名ぐらいの方がお越しいただき、日本とアメリカの違いに驚いていました。新卒教育にしても、学部教育(病院実習)にしても教育にかける費用、マンパワーが充実してるなというのが正直な感想でした。「教育第一」ですね。
アメリカでは看護学科に入学する学生の平均年齢は20歳後半だそうです。18歳で高校を卒業してストレートで看護学科に入学する人は非常に稀。イロイロ人生経験を積みその上で看護師になりたい!と思った人が入学してくるとか。そういう心意気やそれまので経験が入試の際に評価されており、学業がいいから入学できるというわけではないらしいです。
大変興味深い話でした。